
フィラデルフィア美術館はかなり広い美術館になります。絵画だけではなく彫刻や建物なども展示してるので、美術館だけではなく博物館のようでもありました。
所蔵数は30万点を超え、日本の作品もたくさん所蔵しています。
1876年にアメリカ建国百周年の際に建設されたメモリアルホールが起源となり、翌年から美術館として公開されました。
こちらがホームページです↓

こちらがマップです↓

費用は30または35ドルですが、毎月第一日曜日は自分たちで金額の設定ができるためおすすめです。ただ、火曜水曜はお休みになりますので曜日に注意です!金曜日は遅めの時間までやっているようなので、日中行くのが難しい方にはおすすめです。
3時間ほど滞在しましたが、それでも駆け足でした。地下から3階まであります。特に2階、3階がとても広いです。カサットの企画展も見たので常設展を見る時間が減ってしまいました。印象派と現代アートを中心に見て、文化的な展示は少しだけしか見れませんでした。本来ならもうちょっと常設展を見れたかな、と思います。カサットについてはまた別の記事で書こうと思います!
美術館まではバスで行きました。最初は裏側から入って帰る時には表側から出て、映画「ロッキー」でも有名になった階段を降りました。降りると左手にロッキーの像もあります。
美術館の正面はこちら↓

ロッキーが駆け上って見た景色がこちら。

- 一番おすすめ!
- 印象派
- 他にもおすすめ!
- ペーダー・セヴェリン・クロイヤー:Peter Severin Krøyer (Danish, 1851–1909)
- アンリ・ルソー:Henri-Julien-Félix Rousseau (French, 1844–1910)
- レオン・フレデリック:Léon Frédéric (Belgian, 1856–1940)
- マルク・シャガール:Marc Chagall
- ロベール・ドローネー:Delaunay (French, 1885–1941)
- トマス・エイキンズ:Thomas Eakins (American, 1844–1916)
- アントワーヌ・ヴォロン:Antoine Vollon (French, 1833–1900)
- ベンジャミン・ウエスト:Benjamin West (English (born America), 1738–1820)
- ルーベンス・ピール:Rubens Peale (American, 1784–1865)
- ラファエル・コラン:Louis-Joseph-Raphaël Collin (French, 1850–1916)
- 現代
- まとめ
一番おすすめ!
フィンセント・ファン・ゴッホ:Vincent Willem van Gogh (Dutch, 1853–1890)
ひまわり:Sunflowers(1889)
残念ながらこちらは見ることができませんでした。悲しい…。
Portrait of Madame Augustine Roulin and Baby Marcelle(1888)
Gallery 261, European Art 1850-1900, second floor (Resnick Rotunda)Main Building

Portrait of Camille Roulin(1888)
Gallery 261, European Art 1850-1900, second floor (Resnick Rotunda)Main Building

ゴッホの他の作品は見ることができました!それだけでも今回は十分ということで…。
ポール・セザンヌ:Paul Cézanne
大浴場:The Large Bathers(1900-1906)

こちらはかなり大きな作品になります。セザンヌにとって晩年の集大成になった作品であり、セザンにの最高傑作とみなされています。ぜひみてみてください!
マルセル・デュシャン:Marcel Duchamp
彼女の独身者たちによって裸にされた花嫁、さえも:The Bride Stripped Bare by Her Bachelors, Even (The Large Glass)(1915-1923)
Gallery 282, Modern and Contemporary Art, second floor (d’Harnoncourt Gallery)Main Building

こちらもおすすめです!が、私には難しかったです…。
泉:Fountain(1950) (replica of 1917 original)
Gallery 282, Modern and Contemporary Art, second floor (d’Harnoncourt Gallery)Main Building

Portrait of Dr. Dumouchel(1910)

フランス生まれですが、アメリカを行き来することが多く市民権も獲得しています。かなり物議を醸した作品を出してきた方です。上の作品は元々はヒビは入っていませんでしたが、運搬途中でひび割れてしまったようです。でもデュシャンは喜んだとか。すごい!
遺作:Étant donnés: 1° la chute d’eau, 2° le gaz d’éclairage . . . (Given: 1. The Waterfall, 2. The Illuminating Gas . . . )(1946-1966)
Gallery 283, Modern and Contemporary Art, second floor (d’Harnoncourt Gallery)Main Building

こちらの扉もおすすめです!穴から中を覗けるのですが、覗いでみるとびっくり!こうやって体験できるアートはおもしろいなと思います。
印象派
ピエール=オーギュスト・ルノワール:Pierre-Auguste Renoir
Two Girls(1892)
Gallery 252, European Art 1850-1900, second floor (Toll Gallery)Main Building

Portrait of Mademoiselle Legrand(1875)
Gallery 252, European Art 1850-1900, second floor (Toll Gallery)Main Building

大水浴図:Great Bathers(1884-1887)
Gallery 264, European Art 1850-1900, second floor (Women´s Committee Gallery)Main Building

ルノワールは1841年フランス生まれ。印象派で柔らかく優しい雰囲気の絵画を描きます。アメリカの美術館ではよく彼の作品を見ることができます。彼の作品を見ると優しく幸せな気持ちになれるので大好きです。
クロード・モネ:Claude Monet
Japanese Footbridge and the Water Lily Pool, Giverny(1899)
Gallery 261, European Art 1850-1900, second floor (Resnick Rotunda)Main Building

Railroad Bridge, Argenteuil(1873)
Gallery 252, European Art 1850-1900, second floor (Toll Gallery)Main Building

Port of Le Havre(1874)
Gallery 252, European Art 1850-1900, second floor (Toll Gallery)Main Building

モネの作品も見ることができました。フランス生まれのモネは印象派を代表する画家です。
アメリカではモネをたくさん見ることができるので楽しいです。
エドガー・ドガ:Edgar Degas
The Ballet Class(1880-1881)

Little Dancer, Aged Fourteen(1878-1881)
Gallery 252, European Art 1850-1900, second floor (Toll Gallery)Main Building
写真はありませんが、こちらも有名な作品です。ぜひ見てみてください。
Interior(1868-1869)
Gallery 252, European Art 1850-1900, second floor (Toll Gallery)Main Building

こちらは陰影が気に入りました。
ポール・セザンヌ:Paul Cézanne
The Dessert(1877-1879)

セザンヌといえば静物画ですよね。特別静物画が好きなわけではないのですが、セザンヌの静物画はつい見てしまいます。
Mont Sainte-Victoire(1902-1904)
Gallery 261, European Art 1850-1900, second floor (Resnick Rotunda)Main Building

View of the Bay of Marseille with the Village of Saint-Henri(1883)
Gallery 261, European Art 1850-1900, second floor (Resnick Rotunda)Main Building

セザンヌの風景画も好きです。
エドゥアール・マネ:Édouard Manet
Portrait of Émilie Ambre as Carmen(1880)
Gallery 252, European Art 1850-1900, second floor (Toll Gallery)Main Building

オペラの悲劇のヒロイン・カルメンに扮した肖像画。
The Battle of the USS “Kearsarge” and the CSS “Alabama”(1864)
Gallery 252, European Art 1850-1900, second floor (Toll Gallery)Main Building

船と海の絵が好きなのですが、今回はこちらが気に入りました!
The Steamboat, Seascape with Porpoises(1868)
Gallery 252, European Art 1850-1900, second floor (Toll Gallery)Main Building

こちらは海の色がきれいでした。
カミーユ・ピサロ:Camille Pissarro (French, 1830–1903)
Fair on a Sunny Afternoon, Dieppe(1901)
Gallery 261, European Art 1850-1900, second floor (Resnick Rotunda)Main Building

セント・トーマス島出身の印象派の画家の一人です。ピサロも以前は知りませんでしたが、アメリカで美術館巡りをを始めてから好きになりました。
本当にその場にいるかのように感じます。
他にもおすすめ!
ペーダー・セヴェリン・クロイヤー:Peter Severin Krøyer (Danish, 1851–1909)
Interior of a Tavern(1886)
Gallery 259, European Art 1850-1900, second floor (Pollack Gallery)Main Building

初めて知る画家でしたが、この作品が気に入りました。デンマーク生まれの画家で、スケーエンというデンマーク最北端の場所に集まった「スケーエン派」の代表的画家になります。自然の風景を得意としました。
アンリ・ルソー:Henri-Julien-Félix Rousseau (French, 1844–1910)
The Merry Jesters
Gallery 261, European Art 1850-1900, second floor (Resnick Rotunda)Main Building

Carnival Evening
Gallery 263, European Art 1850-1900, second floor (Gray Charitable Trust Gallery II)Main Building

アンリ・ルソーは独創的な描き方なのですぐに分かりますよね。
ジャングルの作品が多い印象でしたが、この2枚めの作品も目を惹きました。絵本のような印象なのに小屋のような建物から何者かが顔を覗かせています。ファンシーさと不気味さが調和している不思議な絵でした。
レオン・フレデリック:Léon Frédéric (Belgian, 1856–1940)
The Four Seasons: Spring, Summer, Fall, Winter
Gallery 263, European Art 1850-1900, second floor (Gray Charitable Trust Gallery II)Main Building

ベルギー、ブリュッセル生まれの画家で象徴主義です。
詳しく知りませんでしたが、こちらの写真を見て気に入りました!色合いも好きだし生命力もあって目を惹きます。季節ごとにそれぞれ花や色彩が変わっているのも素敵でした。
マルク・シャガール:Marc Chagall
Half-Past Three
Gallery 272, Modern and Contemporary Art, second floor (Alchin/Marryatt Gallery)Main Building

シャガールは学生時代に教科書で初めて知りました。別名「愛の画家」。
シャガールも彼の作品だと分かりやすいですよね。解釈は難しいですが…。
ロベール・ドローネー:Delaunay (French, 1885–1941)
Saint-Séverin(1909)

フランスのパリ生まれ。抽象絵画の先駆者でした。
青や青緑色が好きで、今回はこちらの色彩に惹かれました。
トマス・エイキンズ:Thomas Eakins (American, 1844–1916)
Portrait of Dr. Samuel D. Gross (The Gross Clinic)(1875)

Portrair of Dr.Hayes Agnew(The Agnew Clinic)(1889)

アメリカの画家です。こちらの絵画はどちらも思っていた以上に大きくて迫力がありました。
本当に目の前で手術をやっているかのようでした。昔はこんな風だったと思うとウイルスとか入りそうだなあと思いました(苦笑)。
アントワーヌ・ヴォロン:Antoine Vollon (French, 1833–1900)
Monkey in a Studio(1869)
Gallery 255, European Art 1850-1900, second floor (Rishel Gallery)Main Building

こちらの猿の絵が気に入りました!
ベンジャミン・ウエスト:Benjamin West (English (born America), 1738–1820)
Benjamin Franklin Drawing Electricity from the Sky(1816)
Gallery 102, American Art, first floor (Miller/Worley Gallery)Main Building

ペンシルベニア生まれ。ベンジャミン・フランクリンが雷の実験をしているところを描いています。彼は凧を使って雷が電気であることを解明しました。命をかけた実験ですね。アメリカ合衆国建国の父として知られており、100ドル紙幣の肖像にもなっています。
ルーベンス・ピール:Rubens Peale (American, 1784–1865)
From Nature in the Garden(1856)
Gallery 104, American Art, first floor (Ross Gallery)Main Building

アメリカのフィラデルフィア生まれ。花束の絵も好きで、今回はこちらの絵が目を引きました。暗めの下地に鮮やかな花が映えますね。
ラファエル・コラン:Louis-Joseph-Raphaël Collin (French, 1850–1916)
Morning(1884)
Gallery 250, European Art 1850-1900, second floorMain Building

フランス生まれの画家。印象派や象徴主義の影響を受けました。黒田清輝など日本人が彼から指導を受けたそうです。
こちらの絵が廊下に飾ってあってとても目を惹きました。絵の大きさも大きくて本当にこの女性がいるようでした。優しそうな雰囲気が素敵でこの女性がどういう女性なのかつい考えてしまいました。
現代
パブロ・ピカソ:Pablo Picasso
Still Life with a Bottle, Playing Cards, and a Wineglass on a Table
Gallery 272, Modern and Contemporary Art, second floor (Alchin/Marryatt Gallery)Main Building

Violin and Guitar
Gallery 272, Modern and Contemporary Art, second floor (Alchin/Marryatt Gallery)Main Building

サム・ギリアム:Sam Gilliam
Dakar I(1969)
Gallery 274, Modern and Contemporary Art, second floor (Tuttleman Gallery)Main Building

アメリカの芸術家です。Drape paintingsで有名になりました。
立体感が不思議な作品でした。
アンディ・ウォーホル:Andy Warhol

アンディ・ウォーホルもアメリカに来てから見るようになりました。アメリカの画家なのでアメリカの美術館ではよく見かけます。このマリリン・モンローが有名ですよね。
ピート・モンドリアン:Mondrian
Composition with Blue and Yellow

モンドリアンもアメリカに来てから見るようになった作家の一人です。オランダ生まれですが、アメリカに亡命したあとはアメリカで暮らしたようです。抽象的な絵を描きました。
表現主義の流れをワシリー・カンディンスキーの「熱い抽象」とは対象的に「冷たい抽象」と呼ばれます。
まとめ
こんな感じで色々な国の建物や像がありました。



そして日本の建物もありました!規模が大きくてびっくり!


浮世絵など日本の作品もたくさんありました。


壁の色も色々な色があって可愛かったです。

正面の少女が目を惹きます。Daniel Garber「Tanis」です。彼の娘を描いています。

正面入り口から出て左手には映画「ロッキー」の像があります。ロッキーと一緒に写真を撮るために人がたくさん並んでいました。私は並ばずに遠くから見るだけにしました。でも階段は少しだけ駆け上りました笑。

お土産もポストカードとフィラデルフィア美術館のハイライト作品集を購入しました。日本語版はありませんでしたので英語版にしました。
